「Take It Easy」が座右の銘な管理人の感想雑記。
Posted by YoGAN - 2012.11.26,Mon
http:// kapselh eidan.c om/kara kuricir cus/cir cus/top .html
11/18の昼公演をみてきました。
前回のからくり編を経て、さて一大スペクタクルロマンをどうまとめるか期待に胸膨らませての観劇でしたが、3時間半の長丁場だったとは思えないほど、中身のある舞台でした。
物語構成は、まさに潔し!と言える、「対真夜中のサーカス決戦」「仲町サーカス編」「勝の修行エピソード」のくだりは、ほぼ全カット。それでも大幅な回想や必要な伏線はきちんと回収してあり、終盤へ盛り上がる勢いとカーテンコールでの感動は、原作を読んだときのそれに勝るとも劣らないもの。
オープニングは正二とアンジェリーナの出会いに始まり、勝が自らのルーツを求めた先で、正二の過去の回想、真ラスボスの登場、エレオノール奪還戦、ロケット打上、衛星での最終戦と流れますが、ほとんど淀みなく流れていきますね。
各場面での見せ場もたっぷりで、回想編フランシーヌの「べろべろばぁ」には思わず涙腺が熱くなった。バレエ風のダンスで魅せるあのシーンはマジ反則。逆にフェイスレスがその本性を明かす瞬間、反転する世界の感覚には背筋が寒くなると同時に、既読組には最高のカタルシスがくるシーンでもありました。
脇役でピカイチの存在感だったギィは、「(赤ん坊の)エレオノールかわいいよぉぉおおおお!!!」というリアルゴロゴロで盛大に笑わせてくれ、ママンを思いながら散る最後のせつなさも格別。
もう一人(一体?)の脇役、あるるかんもアクションがキレキレでしたが、中盤の集合掛けはやっぱり反則w 大勢の自動人形相手に殺陣を見せる場面で、「はいちょっと待って、全員集合」とモブエキストラを並べ始めるあるるかん(人形)。
並べてみると、自動人形のエキストラが全て仮面ライダーのマスクをしているという事態w 近くにいたエキストラを呼び寄せて問い詰め始める、あるるかん役の岩田栄慶さん。
「仮面ライダーだよね?」
「違います」
「いやいや仮面ライダーでしょ」
「違います」
スパーン!<マジビンタ
「はい、仮面ライダーです」
なんだこのコントw エレオノールの傀儡も完全にシカトで、「立場上(スーツアクター)、仮面ライダーは倒せない」と言っちゃうのだから、笑いが止まらないw
この日一番の爆笑といえば、カピタン・グラッツィアーノ役、小川輝晃さん。
最初の登場からはけるときでも、「最後に一つだけ言っておこう!この上演がかなり押しており、夜公演とのインターバルが1時間しかないけど、アンケートはよろしく!」と、攻めっ気ありありの状態。
そして小川輝晃さんのおそらくはアドリブだったろう、必殺技がマジ最強すぎたw
ジャコーを駆る勝を相手に、「カピタン・グラッツィアーノの必殺技を見せてやろう!」といって、袖に下がる小川さん…そのまま帰ってこない?
舞台に二人残された勝とジャコの役者さんは、「おいどうしたんだよ…!」と、オロオロするばかりで、はて一体なにが起きているのかな?と思った頃に再登場するカピタン。
「どうだ、この緊張感!たまらなかったろう!」
放置プレイというものの怖さを、はじめて実感させられたわ、くそうw
これだけやりたい放題なのに、舞台としてはしっかり成立しているのだから不思議ですが、終えてみるとカットによる影響もそこそこあったとも思える次第で、気になったのは、3つかな。
1つは、リーゼロッテとその猛獣使いの能力。サーカス編からの追加メンバーながら、登場エピソードがないため、パワーマイム演出で幻獣も出たけど、未読で望んだ斬九さんは、誰で何やる人かサッパリだった模様w
2つ目は、フェイスレスがその正体を現す場面。「三解のフェイスレス」と名乗りながらも、「分解」「溶解」の後、肝心の正体バレの決定打となる「理解(自動人形が造物主であると理解する)」が描かれなかったのは、欠落部として実に惜しまれる。
そして3つ目、真夜中のサーカスとの死闘がカットなので、鳴海がそこで背負ったもの、自動人形への深い憎しみが、やはり描ききれずに話が進んでしまうのは惜しい。
サハラの最終決選や仲町サーカス編を取り入れた三部作にしてもよかったのかな…などと、贅沢に思いをはせるのも良い舞台をみた余韻に浸れるからこそか。
ジョージ・ラローシュ、コロンビーヌ、アルレッキーノ、パンタローネの最後、終盤の盛り上がりは素晴らしいことこの上なく、鳴海と勝が互いを見ずに背中合わせで戦う場面の演出は全く持って見事。それぞれがソロで舞台に立ち、相手の存在を伝える殺陣と芝居が絶妙でしたね。
尻が痛くなる長い舞台でしたが、帰りに夕食を食べつつ、あーだこーだと感想を言い合うのは、本当に楽しいなぁ。
前日の土曜日には原作者の藤田和日郎先生も観劇にいらしていたようですね。
http:// yaplog. jp/saik indekig oto/arc hive/26 55
11/18の昼公演をみてきました。
前回のからくり編を経て、さて一大スペクタクルロマンをどうまとめるか期待に胸膨らませての観劇でしたが、3時間半の長丁場だったとは思えないほど、中身のある舞台でした。
物語構成は、まさに潔し!と言える、「対真夜中のサーカス決戦」「仲町サーカス編」「勝の修行エピソード」のくだりは、ほぼ全カット。それでも大幅な回想や必要な伏線はきちんと回収してあり、終盤へ盛り上がる勢いとカーテンコールでの感動は、原作を読んだときのそれに勝るとも劣らないもの。
オープニングは正二とアンジェリーナの出会いに始まり、勝が自らのルーツを求めた先で、正二の過去の回想、真ラスボスの登場、エレオノール奪還戦、ロケット打上、衛星での最終戦と流れますが、ほとんど淀みなく流れていきますね。
各場面での見せ場もたっぷりで、回想編フランシーヌの「べろべろばぁ」には思わず涙腺が熱くなった。バレエ風のダンスで魅せるあのシーンはマジ反則。逆にフェイスレスがその本性を明かす瞬間、反転する世界の感覚には背筋が寒くなると同時に、既読組には最高のカタルシスがくるシーンでもありました。
脇役でピカイチの存在感だったギィは、「(赤ん坊の)エレオノールかわいいよぉぉおおおお!!!」というリアルゴロゴロで盛大に笑わせてくれ、ママンを思いながら散る最後のせつなさも格別。
もう一人(一体?)の脇役、あるるかんもアクションがキレキレでしたが、中盤の集合掛けはやっぱり反則w 大勢の自動人形相手に殺陣を見せる場面で、「はいちょっと待って、全員集合」とモブエキストラを並べ始めるあるるかん(人形)。
並べてみると、自動人形のエキストラが全て仮面ライダーのマスクをしているという事態w 近くにいたエキストラを呼び寄せて問い詰め始める、あるるかん役の岩田栄慶さん。
「仮面ライダーだよね?」
「違います」
「いやいや仮面ライダーでしょ」
「違います」
スパーン!<マジビンタ
「はい、仮面ライダーです」
なんだこのコントw エレオノールの傀儡も完全にシカトで、「立場上(スーツアクター)、仮面ライダーは倒せない」と言っちゃうのだから、笑いが止まらないw
この日一番の爆笑といえば、カピタン・グラッツィアーノ役、小川輝晃さん。
最初の登場からはけるときでも、「最後に一つだけ言っておこう!この上演がかなり押しており、夜公演とのインターバルが1時間しかないけど、アンケートはよろしく!」と、攻めっ気ありありの状態。
そして小川輝晃さんのおそらくはアドリブだったろう、必殺技がマジ最強すぎたw
ジャコーを駆る勝を相手に、「カピタン・グラッツィアーノの必殺技を見せてやろう!」といって、袖に下がる小川さん…そのまま帰ってこない?
舞台に二人残された勝とジャコの役者さんは、「おいどうしたんだよ…!」と、オロオロするばかりで、はて一体なにが起きているのかな?と思った頃に再登場するカピタン。
「どうだ、この緊張感!たまらなかったろう!」
放置プレイというものの怖さを、はじめて実感させられたわ、くそうw
これだけやりたい放題なのに、舞台としてはしっかり成立しているのだから不思議ですが、終えてみるとカットによる影響もそこそこあったとも思える次第で、気になったのは、3つかな。
1つは、リーゼロッテとその猛獣使いの能力。サーカス編からの追加メンバーながら、登場エピソードがないため、パワーマイム演出で幻獣も出たけど、未読で望んだ斬九さんは、誰で何やる人かサッパリだった模様w
2つ目は、フェイスレスがその正体を現す場面。「三解のフェイスレス」と名乗りながらも、「分解」「溶解」の後、肝心の正体バレの決定打となる「理解(自動人形が造物主であると理解する)」が描かれなかったのは、欠落部として実に惜しまれる。
そして3つ目、真夜中のサーカスとの死闘がカットなので、鳴海がそこで背負ったもの、自動人形への深い憎しみが、やはり描ききれずに話が進んでしまうのは惜しい。
サハラの最終決選や仲町サーカス編を取り入れた三部作にしてもよかったのかな…などと、贅沢に思いをはせるのも良い舞台をみた余韻に浸れるからこそか。
ジョージ・ラローシュ、コロンビーヌ、アルレッキーノ、パンタローネの最後、終盤の盛り上がりは素晴らしいことこの上なく、鳴海と勝が互いを見ずに背中合わせで戦う場面の演出は全く持って見事。それぞれがソロで舞台に立ち、相手の存在を伝える殺陣と芝居が絶妙でしたね。
尻が痛くなる長い舞台でしたが、帰りに夕食を食べつつ、あーだこーだと感想を言い合うのは、本当に楽しいなぁ。
前日の土曜日には原作者の藤田和日郎先生も観劇にいらしていたようですね。
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