「Take It Easy」が座右の銘な管理人の感想雑記。
Posted by YoGAN - 2009.12.12,Sat
著:新井円侍 イラスト:mebae
墓地を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール物語。穴掘り労役を課せられた主人公ムオルが、墓守を名乗る少女メリアに惹かれていく過程や、ザ・ダークを屠る手段の真実。昼間にだけ現われる謎の少年といった感じで、ホラー・ミステリ要素がバランスよく、謎解きのスリルとロマンスを楽しめました。
主人公の職業が穴掘りというのが地味ながらインパクトありますね。汗や匂いなど、作品全体を通したモノの質感というか肉感の描写が生々しくていい。墓地という舞台、死体という小道具を使う上で、絶妙な表現力を感じますね。
そしてムオルが目的を達せられるか否かの終盤、どんでん返しのカタルシス。ザ・ダークの設定を曖昧にした(人類の脅威として一般化した)まま、物語を進める判断も良かったです。
少々薄味というか、カメラが一歩引いて捉えているゆえの物足りなさもおぼえましたが(これは好き嫌いなんだでしょうが)、読み始めたら最後までいける一冊でした。ただ、ハルヒ以来の大賞受賞作、という煽り文は無粋だったなぁ…。
墓地を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール物語。穴掘り労役を課せられた主人公ムオルが、墓守を名乗る少女メリアに惹かれていく過程や、ザ・ダークを屠る手段の真実。昼間にだけ現われる謎の少年といった感じで、ホラー・ミステリ要素がバランスよく、謎解きのスリルとロマンスを楽しめました。
主人公の職業が穴掘りというのが地味ながらインパクトありますね。汗や匂いなど、作品全体を通したモノの質感というか肉感の描写が生々しくていい。墓地という舞台、死体という小道具を使う上で、絶妙な表現力を感じますね。
そしてムオルが目的を達せられるか否かの終盤、どんでん返しのカタルシス。ザ・ダークの設定を曖昧にした(人類の脅威として一般化した)まま、物語を進める判断も良かったです。
少々薄味というか、カメラが一歩引いて捉えているゆえの物足りなさもおぼえましたが(これは好き嫌いなんだでしょうが)、読み始めたら最後までいける一冊でした。ただ、ハルヒ以来の大賞受賞作、という煽り文は無粋だったなぁ…。
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