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「Take It Easy」が座右の銘な管理人の感想雑記。
Posted by - 2017.12.18,Mon
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Posted by YoGAN - 2010.07.11,Sun
 著:冲方 丁
 マルドゥック・スクランブルの合間に、つい手が伸びて天地明察を先に読了です。マルドゥック~の感想をみかけたサイトで、軒並み推奨されていた一冊でしたが、予想以上の読み応えでした。

 江戸時代初期における算学の隆盛と、それに魅せられる主人公・渋川の登場場面(ツンデレヒロイン・えんとの出逢い)から、すいすい引き込まれていきます。問答のみで通じ合う関さんとのハァハァぶりが光る前半と、伊藤・建部のジジイコンビとの旅で研鑽を積む中盤、そしていざ改暦に挑む後半(それも2段構え)の盛り上がりは必至です。やっていることは数学の問答、天文の調査、暦の作成という、至極地味なことだけど、これがまたなんとドラマチックに描かれることですか。

 武から文へ統治が変わろうとする江戸時代に求められる政の在り方。それに伴う改暦。改暦が及ぼす影響の大きさなど、時代背景の抑え方が万全。その上で、なぜ改暦が必要なのか、なんのための改暦なのか。そしてなぜ渋川春海なのか――が問われていく。その理由のひとつひとつ、名君・保科正之や水戸光圀との出会いにより、解かれていきますが、ミステリ的な構成で歴史(時の政治)ロマンをも感じさせてくれるのが、たまらないわけで…。
 魅力的キャラクターも多数おり、ヘタレ渋川とツンデレえんを筆頭に、犬耳がついてそうな道策には和むし、ラオウの面影が浮かぶ光圀には心底驚いたw 関さんは合わずに想像する内が華だったかな。キャスティングすると村瀬は山寺宏一で、関さんは中田譲治ですね。そんなキャラクターとの交わり、特に優れた先輩や君主の支え・備えのエピソードが熱い。建部さんの離脱エピソードや保科正之の国戻りなど、目頭が熱くなってたまらんぜ…。
 改暦の道のりが見えて来る頃になると、いままで積み重ねてきたもののを淡々と並べていくだけに、トーンダウンしてきますが、控え目な決着もまたドラマを締め括るに相応しいものでした。
 直木賞もとれたらいいなぁ…。
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