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「Take It Easy」が座右の銘な管理人の感想雑記。
Posted by - 2017.07.25,Tue
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Posted by YoGAN - 2010.06.01,Tue
 著:三枝零一 イラスト:純珪一

 人類が生存可能なシティの寿命と、魔法士の誕生が明かされた前巻の物語から、大きな転機を迎えた最終章。その幕開けに、シリーズの基点となった「シティ神戸の崩壊」を見る少女の回想をもってくるとは、実にニクイ演出。また、このプロローグで登場した少女がずっと抱えてきた疑問が終盤で突き付けられる、起・転の連なりも絶妙です。

 賢人会議と同盟を結ぶシンガポール、月夜と幻影が所属するモスクワ、ファンメイや練達が匿われるロンドン、さらにはニューデリーと、シリーズを通して成長してきた魔法士達が一堂に会する。終盤に相応しい大舞台を用意しながら、そこに登場する役者達の掘り下げも忘れない。
 魔法士達が内包する「どうしても譲ることが出来ない理由」は、なのはシリーズに通じるものがあります(真昼暗殺の実行犯たる騎士達もシティ神戸の難民救済が報酬だったり)。
 特に印象深いのがモスクワのエピソードで、イルが拠り所としていた、守るべき人民・兵士から、魔法士と一般人の壁を感じさせられる一幕。関西弁で脱力系を気取るイルが、心底凹んでいる様は、なかなかに衝撃でした。

 「シティの延命か魔法士の人権か」という国家規模の命題と、「魔法士か一般人か」の対立の果てにある人間としての在り方。各陣営に立つ登場人物達が、この二つの大きな選択に対して、どのように答を出していくのか。その帰結が間近となれば、盛り上がらないはずがなく、いままさに高まっていく群像劇を見る、この感覚はたまらないものがあります。

 一方、クールキャラからドジッ子属性へ転化したクレアは、容貌の通りFateのライダーさんそのものといった感じで、大変に微笑ましい…。
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