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「Take It Easy」が座右の銘な管理人の感想雑記。
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by YoGAN - 2009.08.18,Tue
 http://www.karanokyoukai.com/

 1~6章まではDVD鑑賞でしたが、最後くらいはスクリーンで…と思い、夏休みに早起きしてテアトル新宿へ。映画館へ来たらパンフレット買うのが家訓というくらい、我が家では購入必須なのですが、いつの頃からかワンコインで買えない時代になったんですよね…。そしてまだ甘かった。1K出してギリでお釣りが帰ってくる高さて…。それでも購入時は抵抗なく買ってしまったのは、金銭感覚がまだコミケモードだったからでしょうか…。あとパンフにあった和月伸宏さんのイラストに驚いたw

 「式。君を――― 一生、許(はな)さない」
 黒桐がこのセリフを口にする瞬間、如何に美しく魅せてくれるか。この一点に最大の興味があったわけですが、見事にその極みを表現してくれました。
 式は殺人鬼だったのか?という殺人考察(前)の疑問を追う序盤~中盤と、その答えが明らかになった後、越えてはいけない一線を越えてしまうのか、という命題を突き付けられる後半。
 全編を通して舞台が夜という暗さ・怖さが、二つの疑問に対して強烈な圧力を掛けてくること。どこからCGでどこからが描画なのか判別できないナチュラルな背景は、とんでもない臨場感を生み出します。そんな空気の中、式が殺害現場に居合わせたり、乱闘相手の死亡ニュースが流れたりのミスリードと、連絡の取れない黒桐の焦燥が追い立てられる。ここに怒濤の梶浦楽曲が浴びせかけらるとなれば、もう虜まれるだけ。

 里緒先輩:保志総一朗のキャスティングも予想以上にキテました…それはもう色々と。「嘘だッ!嘘だッ!」のセリフにはつい頬が緩んだw そのキーパーソン・里緒先輩を間において、黒桐と式の本質に迫るドラマも、やり残しがないよう存分に。
 4年前の真実を、黒桐と式それぞれの視点から描いて(黒桐→式の順番を意識した作りも絶妙)、二人の気持ちを照らす。式が跳ねとばされる衝撃的なシーンを、二度とも持ってくるあたりは、さすがufotable。自重しないぜ。二人の気持ちを余すところなく伝えた後のラストシーンは、極限に切なく、優しい。主題歌seventh heavenは、ただ一緒にいられることの喜びを伝えてきて、敢えて抑えめにしたメロディラインが、式らしさを表しているよう。

 桜の花びらが舞い散るエピローグは、FateのHeavens Feelのそれを思わせる演出ですね。一番最後のシーンは、これ以上ないっていうくらい美しく仕上げてくるんだなぁ…。そのキャラクター達の未来を、背景で語らせる奈須作品の真髄(翡翠ルートで空に舞うリボンは今でも鮮明に思い出せます) 。黒桐と語り合う式は、着物の色合いもあって、シリーズを通して最も可愛い女の子にみえました。ちなみに7章で一番グッときたのは、「こっちで寝ろ」と誘ったのに、手を出してこない黒桐に怒る式だったりします。

 一章ごとに劇場化するとの報を耳にしたときは、なんて冒険を…と思ったものですが、2年半をかけて素晴らしい映像を魅せてくれました。全てのスタッフ・出演者に百万の感謝を。
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