忍者ブログ
「Take It Easy」が座右の銘な管理人の感想雑記。
Posted by - 2025.01.15,Wed
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by YoGAN - 2010.08.22,Sun
 http://heroq.com/
  横溝正史シリーズ第二弾、客演も前回の「八つ墓村」と揃えてきたので、トール鉄さんをお誘いしていってきました。平日だったけど大入りですね。今回は5列目と役者の表情をはっきり見られる席でした。

 まず下地となる舞台装置がド迫力で素晴らしかったです。120°ごとに回転してステージが入れ替わるセット、花道のある前進座劇場をふんだんに用いた立体的な演出、そして随所で活かされる照明技術の見事さときたらもう。骨太な悲劇を彩るに相応しい本格的な舞台です。
 そんな迫力いっぱいのステージで繰り広げられる、役者の演技も鬼気迫るもの。妖艶な姉の三石さん、儚げで芯のある妹の沢城さん、影のある使用人の小西さん、死人ながら生きて恐怖を振りまく井上さんと、主軸は完璧。特に三石さんは、八つ墓村で魅せた清楚な美しさから一転、生足や濡れ場まで披露するエロス全開の艶。素晴らしい御御足お芝居を魅せてくれます。
 沢城さんの表情をはっきり見られたのも僥倖でした。全開は舞台全体を見渡す位置だったので、こんなにも舞台映えする方だったとは。

 ちょっと間抜けな警部をコミカルに演じた辻親八さん、幕間の引き継ぎと終劇の余韻を絶妙に引き立てる、Y先生役の中博史さんも、脇を固める布陣として万全。辻親八さんなど、目をつぶるとマイアミにいるようですよ。あと関さん、ビールっ腹が衣装の上からもはっきり判るように…w

 物語はミステリ的な面白味もさることながら、近親姦による愛憎渦巻く悲劇、人間味あふれる物語を楽しみました。
 椿子爵は本当に死んだのか? 美禰子がこの家の人間と結婚してはいけない理由は? 悪魔の紋章を含めた問題は、丁寧に謎解きの伏線が用意されているので、判りやすいものでしたが、小西さんによる回想と懺悔のシーンは圧巻の一言に尽きます。愛と憎しみの果てにあるもの、快楽と苦しみの間にあるもの、人間の奥底にある美しくも醜い本質を、舞台というもので表現した。そんな舞台をどっぷり浸かり、堪能しました。終演後に「お金掛かるんすよ…」と、関さんが苦笑されていましたが、横溝シリーズはまた是非とも見たいものです。
 あと、もしDVDで見る機会があったら、最初の占いの部屋の後ろをチェックしておきたいところw

PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[09/17 緑茶@]
[01/29 通行人A]
[12/19 YoGAN]
[12/12 トール鉄]
[07/30 リゲルグJ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
YoGAN
性別:
男性
ブログ内検索
バーコード
フリーエリア
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]